巣鴨の内科・小児科・消化器内科・内視鏡内科

コラム

Column

内視鏡検査で胃がん・大腸がんを早期発見〜苦しくない検査で安心の巣鴨クリニック

2025.07.21

内視鏡検査で胃がん・大腸がんを早期発見〜苦しくない検査で安心の巣鴨クリニック
Column

内視鏡検査によってどのような病気を早期発見することが出来るのかそして早期発見することによってどのようなメリットがあるのかをご紹介いたします。

内視鏡検査による早期発見の重要性

胃がんや大腸がんは日本人に多い消化器がんです。早期発見できれば治療の選択肢が広がり、生存率も大きく向上します。
しかし、多くの方が「内視鏡検査は痛い」「検査が怖い」という先入観から、検査を避けてしまう傾向があります。これが早期発見の大きな障壁となっているのです。

私は日本消化器内視鏡学会専門医として、数多くの内視鏡検査を行ってきました。その経験から言えることは、内視鏡技術の進歩は目覚ましく、今や「苦しくない検査」が標準になりつつあるということです。特に鎮静剤を用いた検査では、ほとんどの患者さんが苦痛を感じることなく検査を終えることができます。

当院では「苦しくなく安全な内視鏡検査」をモットーに、最新の内視鏡機器と技術を導入し、患者さんの負担を最小限に抑えた検査を提供しています。
どうでしょうか?内視鏡検査に対する不安が少し和らぎましたか?

苦しくない内視鏡検査とは?その仕組みと安全性

苦しくない内視鏡検査とは?その仕組みと安全性

「苦しくない内視鏡検査」という言葉を聞いたことがありますか?これは、検査中の苦痛をほぼ感じさせない検査方法のことです。
従来の内視鏡検査では、喉の違和感や腹部の膨満感などの不快感を感じることがありました。しかし現在は、鎮静剤(睡眠導入剤)を使用することで、検査中はうとうとと眠っている状態で検査を受けることができるのです。

鎮静剤を用いた苦しくない内視鏡検査では、検査中の記憶がほとんど残らないため、「検査が終わったの?」と驚かれる患者さんも少なくありません。私が東京慈恵会大学病院内視鏡科で助教を務めていた頃から、この苦しくない検査の普及に力を入れてきました。

苦しくない内視鏡検査の安全性については、適切な医療機関で行われる限り、非常に高いと言えます。鎮静剤の投与量は患者さんの年齢や体格、持病などを考慮して慎重に決定され、検査中は血圧や酸素飽和度などのバイタルサインを常時モニタリングしています。
また、当院では細径スコープという細い内視鏡を使用することで、喉への負担を軽減し、より快適な検査を実現しています。胃カメラであれば経鼻内視鏡(鼻から入れる内視鏡)も選択可能で、喉の反射が強い方にも対応しています。

「でも、鎮静剤って危険じゃないの?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。
確かに、どんな医療行為にもリスクはあります。しかし、当院では日本消化器内視鏡学会のガイドラインに沿った安全管理を徹底し、万全の体制で検査を行っています。鎮静剤の使用に関しても、専門的な知識と経験を持つ医師が適切に管理していますので、安心して検査を受けていただけます。

胃がん・大腸がんの早期発見がもたらすメリット

がんは早期に発見するほど治療の選択肢が広がり、生存率も向上します。特に胃がんと大腸がんは、内視鏡検査によって早期発見が可能ながんの代表格です。
早期の胃がんや大腸がんは、多くの場合、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)という内視鏡治療で完全に取り除くことができます。これらの治療法は体への負担が少なく、入院期間も短いというメリットがあります。

私は国立西埼玉中央病院消化器内科での勤務経験もありますが、そこで多くの早期がん患者さんを診てきました。早期に発見された方と進行してから発見された方では、その後の人生の質に大きな差が生じることを実感しています。

例えば、早期胃がんの5年生存率は90%以上ですが、進行胃がんでは大きく低下します。大腸がんも同様で、早期であれば90%以上の5年生存率が期待できますが、遠隔転移がある場合は30%程度まで下がってしまいます。

また、早期発見のもう一つの大きなメリットは、臓器温存が可能になることです。進行がんでは胃や大腸の一部、あるいは全部を切除する必要が生じることがありますが、早期であれば内視鏡治療で臓器を温存できるケースが多いのです。
胃や大腸は私たちの消化吸収に重要な役割を果たしています。これらの臓器を温存できることは、術後の生活の質を大きく左右します。

「でも、症状がないのに検査を受ける必要があるの?」
これは多くの方が抱く疑問です。実は、早期の胃がんや大腸がんはほとんど症状がありません。症状が現れた時には、すでにかなり進行していることが少なくないのです。だからこそ、定期的な検診が重要なのです。

及川醫院の苦しくない内視鏡検査の特徴

及川醫院の苦しくない内視鏡検査の特徴

当院では、患者さんの負担を最小限に抑えた苦しくない内視鏡検査を提供しています。その特徴をいくつかご紹介します。
まず、当院の内視鏡検査は完全予約制です。これにより、待ち時間を最小限に抑え、リラックスした状態で検査を受けていただけます。2024年10月からは、ウェブサイトから24時間オンライン予約が可能になり、さらに便利になりました。

次に、検査の種類と実施日についてです。胃カメラ・大腸カメラ検査は月曜日、水曜日、金曜日、土曜日、日曜日の午後に予約制で実施しています。特筆すべきは、平日に時間が取れない方のために、第1週と第3週の日曜日にも検査を実施していることです。
また、当院では2025年4月から豊島区胃がん検診・内視鏡検査の受付を開始しました。50歳以上の偶数年齢(2026年3月31日現在)の方を対象に、基本無料(組織検査の場合は病理費用のみ保険診療)で検査を提供しています。

鎮静剤を使用した苦しくない検査はもちろん、同日に胃カメラと大腸カメラの両方を受けることも可能です。これにより、検査のために何度も来院する必要がなく、一度の来院で総合的な検査を受けられます。
大腸カメラ検査の前処置(腸の洗浄)は、多くの方が負担に感じる部分ですが、当院では飲みやすい下剤を使用し、適切な指導を行うことで、できるだけ負担を軽減するよう努めています。
「内視鏡検査って、結果はすぐにわかるの?」
当院では、検査直後に画像を見ながら詳しく説明しています。組織検査(生検)を行った場合は、結果が出るまで約1週間かかりますが、その結果についても丁寧に説明し、必要に応じて適切な治療法をご提案します。
さらに、当院は巣鴨駅から徒歩5分という好立地にあり、アクセスも非常に便利です。検査後も安心して帰宅していただけます。

内視鏡検査で発見できる疾患と早期治療の可能性

内視鏡検査では、がん以外にもさまざまな疾患を発見することができます。胃カメラでは胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食道炎などが、大腸カメラでは大腸ポリープ、大腸憩室、炎症性腸疾患などが発見可能です。

特に注目すべきは、胃がんの原因となるピロリ菌感染の有無も確認できることです。ピロリ菌が見つかれば除菌治療を行うことで、胃がんのリスクを低減することができます。
大腸ポリープは大腸がんの前駆病変と考えられており、内視鏡検査で発見したポリープはその場で切除することが可能です。これにより、大腸がんへの進行を防ぐことができます。

私は順天堂大学医学部を卒業後、消化器内視鏡を専門として多くの症例を経験してきました。その経験から言えることは、内視鏡検査は単なる「検査」ではなく、場合によっては「治療」にもなり得るということです。
例えば、早期胃がんや早期大腸がんは、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)という内視鏡治療で完全に
取り除くことができます。これらの治療法は体への負担が少なく、入院期間も短いというメリットがあります。

最近の内視鏡技術の進歩は目覚ましく、以前は見つけることが難しかった微小な病変も発見できるようになっています。特に、NBI(Narrow Band Imaging)やBLI(Blue Laser Imaging)などの特殊光観察を併用することで、通常の白色光では見えにくい微細な血管パターンの変化や粘膜の色調変化を捉えることができます。
さらに、AI(人工知能)を活用した内視鏡診断支援システムの開発も進んでおり、医師の目では見逃してしまうような微細な変化も検出できるようになってきています。これにより、さらに早期のがん発見が期待できます。
あなたも、定期的な内視鏡検査で健康を守りませんか?

検査前の準備と検査当日の流れ

検査前の準備と検査当日の流れ

内視鏡検査を受ける際の準備と当日の流れについて説明します。適切な準備をすることで、より正確で安全な検査が可能になります。


胃カメラ検査の準備
胃カメラ検査を受ける場合、検査前日の夜9時以降は絶食が必要です。水やお茶などの水分は検査当日の朝2時間前まで少量であれば摂取可能です。
また、血液をサラサラにする薬(抗凝固剤・抗血小板剤)を服用している方は、事前に医師に相談してください。場合によっては、検査前に一時的に服用を中止する必要があります。


大腸カメラ検査の準備
大腸カメラ検査では、腸内をきれいにするための前処置が必要です。検査前日は消化の良い食事を心がけ、夕食後は絶食となります。
検査当日は、腸管洗浄剤を指示された時間に服用します。この洗浄剤により、腸内の便を排出し、きれいな状態で検査を行うことができます。洗浄剤の味や飲み方については、事前に詳しい説明を受けることができますので、ご安心ください。


検査当日の流れ
検査当日は、まず受付を済ませた後、問診票に記入していただきます。その後、医師による診察があり、検査の内容や鎮静剤の使用について最終確認を行います。
検査室に入ったら、横になっていただき、血圧計や酸素飽和度モニターを装着します。鎮静剤を使用する場合は、点滴から投与します。鎮静剤が効いてきたら、うとうとした状態で検査を開始します。
胃カメラ検査の所要時間は約5〜10分、大腸カメラ検査は約15〜30分程度です。両方の検査を同日に行う場合は、通常、胃カメラから行います。
検査終了後は、鎮静剤の効果が切れるまで回復室で休んでいただきます。その後、医師から検査結果の説明を受けて終了となります。

鎮静剤を使用した場合、検査後約30分〜1時間程度は院内で休憩していただきます。その日の車の運転や重要な判断を要する業務、アルコール摂取は避けていただくようお願いしています。

よくある質問と不安の解消

よくある質問と不安の解消

内視鏡検査に関して、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。

検査は本当に痛くないの?
鎮静剤を使用した苦しくない内視鏡検査では、ほとんどの方が検査中の苦痛を感じません。検査中はうとうとと眠っている状態で、検査が終わった後も「もう終わったの?」と驚かれる方が多いです。

検査にはどれくらい時間がかかりますか?
胃カメラ検査は約5〜10分、大腸カメラ検査は約15〜30分程度です。ただし、ポリープなどが見つかり、その場で切除する場合は、さらに時間がかかることがあります。また、検査前の準備や検査後の休憩時間を含めると、来院から帰宅までは約2〜3時間程度見ておくとよいでしょう。

鎮静剤を使用するとどんな感じになりますか?
鎮静剤が効いてくると、徐々に眠気を感じ、うとうとした状態になります。完全に意識がなくなるわけではなく、声をかければ反応できる程度の浅い鎮静状態です。検査中の記憶はほとんど残りませんが、これは副作用ではなく、鎮静剤の正常な効果です。

検査後の食事制限はありますか?
胃カメラ検査後は、喉の麻酔が完全に切れるまで(約1時間程度)は飲食を控えていただきます。その後は通常の食事が可能です。大腸カメラ検査後は、特に制限はありませんが、検査当日は消化の良い食事をおすすめします。

検査で何か見つかったらどうなりますか?
検査で異常が見つかった場合、その場で医師から説明があります。ポリープなど、その場で治療可能なものは、患者さんの同意を得た上で切除することもあります。さらに詳しい検査や治療が必要な場合は、適切な医療機関をご紹介します。

保険は適用されますか?
症状がある場合や、医師が必要と判断した場合は保険適用となります。また、当院では2025年4月から豊島区胃がん検診・内視鏡検査の受付を開始しており、対象の方は基本無料(組織検査の場合は病理費用のみ保険診療)で検査を受けることができます。
内視鏡検査に対する不安や疑問は人それぞれです。当院では、一人ひとりの患者さんに寄り添い、丁寧な説明を心がけています。少しでも不安や疑問があれば、遠慮なくご相談ください。

まとめ:定期的な内視鏡検査で健康寿命を延ばそう

胃がんや大腸がんは、早期発見・早期治療が可能ながんです。しかし、早期の段階ではほとんど症状がないため、定期的な検査が重要となります。

当院では、鎮静剤を用いた苦しくない内視鏡検査を提供しており、検査に対する不安や苦痛を最小限に抑えることができます。また、最新の内視鏡機器と技術を導入し、より精度の高い検査を実現しています。

特に、平日に時間が取れない方のために、第1週と第3週の日曜日にも検査を実施しているほか、2025年4月からは豊島区胃がん検診・内視鏡検査の受付も開始しました。
内視鏡検査は「怖い」「痛い」というイメージがあるかもしれませんが、現代の技術では、そのような心配はほとんど必要ありません。むしろ、検査を受けないことによるリスクの方が大きいと言えるでしょう。

健康寿命を延ばすためには、病気の早期発見・早期治療が不可欠です。特に50歳を過ぎたら、症状がなくても定期的な内視鏡検査をお勧めします。
当院は巣鴨駅から徒歩5分という好立地にあり、アクセスも非常に便利です。内視鏡検査に関するご質問やご不安があれば、お気軽に当院までご相談ください。
あなたの健康を守るために、私たち及川醫院のスタッフ一同、誠心誠意サポートさせていただきます。

詳しい情報や予約については、及川醫院の公式サイトをご覧いただくか、お電話(03-3945-9270)にてお問い合わせください。